年子姉妹とたのしむ育児

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小学生のための読解力をつける魔法の本棚

      2017/05/06

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Amazonでレビューの評価が高かった「小学生のための読解力をつける魔法の本棚」という本を読みました。麻布学園国語科教諭の中島克治さんの著書です。

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楽天ブックス: 小学生のための読解力をつける魔法の本棚 できる子は本をこう読んでいる [ 中島克治 ]

結論から言うと、非常にわかりやすく、参考になる部分・共感できるがとても多く、個人的には「当たり!」の一冊でした。

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”本をよく読む子は、自然と読解力が身に付き、自国語の成績がよい。”

漠然とであれ、このように感じている親御さんは多いのではないでしょうか。

本書の「はじめに」を一部引用します。

この本では、自分の子どもに本好きになってもらい、できれば読解力を伸ばしたい、国語を得意科目にしてやりたい(苦手意識をなくしたい)と考えり方々のお役に立てるよう、私なりの処方箋をまとめました。
少しでもヒントになれば幸いです。

また、この本が狭い意味での目的 – 国語の成績の上昇 – だけでなく、子どもたちの人間性を高めることにつながっていくことを希望します。


自分の子どもに国語の成績がよくなってもらいたいのは事実だけれど、「成績のため」「受験のため」だけでなく、本を読むことを楽しめるようになってほしい、そのことでより豊かな人生を歩んでほしい・・・そう思う方に向く内容だと思います。

わが家のことを書くと、長女(小2)はとにかく本が好きで、学校から帰ってきても、「宿題を終わらせたら遊んでいい?」ではなく、「宿題を終わらせたら本を読んでいい?」と言います。
ダイニングテーブルの長女の椅子の前や、寝室の枕元などに、読ませたいなと思う本をさりげなく置いておくと、読めともなんとも言わないのに、勝手に手を伸ばして読み入っているのです。そんな子ですから、国語の成績はとても良く、親の目から見ても学年のわりに読解力があるなと感じます。

しかし、本書を読んで、そんな子でもいろいろな実体験(生活体験)が伴わないと、読解力は深まらない・・・と感じました。

具体的には、本書の後半に、長文読解問題として、芥川龍之介の「杜子春」が掲載されているのですが、そこに「杜子春はまだ目になみだをうかべたまま、思わず老人の手をにぎりました。」という一文があります。そして、問いとして、「杜子春がこのとき、老人の手を握ったのはなぜか、説明せよ。」と書かれていました。

これは小学2年生レベルの問題ではありませんが、解答は、「自分の中に人間らしい気持ちがあったといううれしさを、老人に直接感じ取ってほしかったから。」。

そして、解説として、「杜子春はただ言葉で伝えるだけでは物足りず、手を握ることによって、より強く伝えたいという思いを身体を通して訴えています。この感覚は日々の生活でもスキンシップの経験がないと、ピンと来ないかもしれません。」と書かれていました。

本当にその通りだと思います。本(物語)を読んで、登場人物の気持ちを推し量るには、書かれている文章と、自分の内部にある実体験や味わったことのある感情と、結びつけることが不可欠です。この本のおかげで、その重要性を、再認識しました。


次女(小1)は、親(私や夫)に読み聞かせをしてもらうのは大好きなのですが、自分からあまり積極的に本を読んでいくタイプではありません。(タイプではない、というより、まだその段階に達していない、と感じます。)

長女がすごいスピードでどんどん本を読んでいく様子を近くで見ているので、「私はお姉ちゃんみたいにすらすら本を読めない、読むのが遅い」というコンプレックスを感じているのかも・・・。

でも、無理やり本を読みなさいと強制して、本嫌いになってしまっては元も子もないので、本書を参考に、次女に「本の楽しさ」を知っていってもらおうと考えています。
(具体的には「書き写し学習」や「音読」を実践していきたいです。)

また、この本の巻末には「小学生のうちにぜひ読んでおきたい170冊」というブックリストがあり、おすすめの書籍とコメントが書かれており、本選びに重宝します。

読んだことのある本も入っていましたが、知らない本も多かったので、さっそく何冊かを図書館で予約しようと思います。


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