年子姉妹とたのしむ育児

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本(物語)で読んだ場所に、実際に行ってみるという体験

      2017/05/06

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ひとつ前の記事にも書いたように、春休みに一週間イタリアへ行っていました。

ヴェネツィアに行った際、ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)を見学してきました。入館料は大人1人16ユーロ。

ドゥカーレ宮殿は、ヴェネツィアの富の象徴として9世紀に建てられ、14~15世紀にゴシック様式に改装。共和国時代は総督の邸宅兼政庁だったという館です。


こちらは中庭の階段上にある彫刻。(すみません、写真が切れちゃって階段が映ってませんが、階段を上りきったところに像があります。)

軍神マルスと海神ネプチューンの像が飾られたこの階段は、「巨人の階段」と呼ばれているそうで、かつてはここで総督の即位式がおこわなれていたそうです。

このドゥカーレ宮殿、実は、娘たちの愛読書「マジック・ツリー・ハウス」の19巻『ベネチアと金のライオン』の舞台になっています。

娘たちはこの彫像を見て、「この階段! ジャックとアニーが上った階段だよ!」と大興奮。(※ジャックとアニーはマジックツリーハウスの主人公の兄妹です。)

ドゥカーレ宮殿の中には、ヴェネツィア派の画家たちによって描かれた天井画や壁画もあり、非常に見ごたえがありました。かつてドゥカーレ宮殿と牢獄を結ぶ役割を担っていた「ため息の橋」も通ることができ、実際の牢獄も観ることができました。

金属製の鉄格子を触りながら、「ジャックとアニーもこの牢獄に閉じ込められていたんだよ。魔法で脱出するんだけどね。」などと、ストーリーを語ってくれました。

マジックツリーハウスはもちろんフィクションですが、歴史上の有名な人物や建物、場所が作中に毎回登場します。なので、歴史や地理へのとっかかりをつくるのに、良い物語だと私は思っています。

「本(物語)で読んで知っている場所に、実際に行ってみる」という体験は、娘たちにとって非常に心躍るものだったようです。なんの前情報(予備知識)もなしに行くのとは、感じ方が違っただろうな、と思います。(別に外国でなく、近場であっても。)

本で得た知識と、自分の目で見、手で触り、歩いた感覚を結びつけることができたら、きっと心に強く残る記憶になるのではないでしょうか。

そのことは、本も、旅も、より味わい深いものにしてくれると思うのです。

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