宮沢賢治のおはなしシリーズ 『ふたごの星』
2017/05/06
長女が受講しているZ回会小学生コースの8月号に、「なつやすみスタディ」というワークがついてきました。これは、学校の授業の進まない夏休みに、応用・発展的な内容の問題を解くことで、「考える力」や「自身」を伸ばすことを狙いにした教材。
この教材で、宮沢賢治の『ふたごの星』というおはなしが取り上げられていました。
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チュンセ童子とポウセ童子は、ふたごのお星さま。天の川の西の岸にすんでいる、小さな小さな二つの青い星です。
星たちが時間とともに夜空をうごいていくのにあわせて、二人は夜の間じゅう、銀色のふえをふいていました。そして、朝お日さまが東の空からのぼってくると、ふえをおくのです。
とてもファンタジックで、宮沢賢治らしい美しい文体が印象的な物語です。
2年生の子どもにはちょっと難しい、聞き慣れない表現もありますが、(たとえば、「ひとをあてつけてやがる」「そら、王さま、ご照覧。」「おさかえをいのります」等)、声に出して読み、全体の文脈の中での意味を類推することで、その言葉の持つ響きや意味合いを自分のものにしていくことができそうです。
「なつやすみスタディ」の中では、このお話の途中までしか掲載されておらず、長女が続きを読んでみたいと言うので、図書館で予約して借りてきました。
(宮沢賢治作 『宮沢賢治のおはなし7 ふたごの星』あきやまただし絵・岩崎書店刊)
感じには振り仮名、難しめの表現には注釈がついているので読みやすいです。
ファンタジー好きな長女は、どっぷり物語の世界に浸って読みいってました。
古い言葉づかいや、聞き慣れない(文語的な)言い回しも、雰囲気があり、普段読みなれているものとは違った魅力があったようです。
長女が宮沢賢治に興味をもったので、「おはなしシリーズ」のほかの作品も借りてこようと思います。低学年のうちからいろいろな文体に親しんで、本の楽しさをたっぷり味わってほしいと思います。
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