年子姉妹とたのしむ育児

年子姉妹の子育て、小学校生活、家庭学習、子どもと過ごす毎日の暮らしについて、母親の視点で書くブログ

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「面倒な役をやりたがらない人」との付き合い方

      2017/05/06

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以前も書いたことがありますが、私は現在フリーランス(個人事業主)であり、通信短大生であり、2人の小学生の娘の母親であり、子ども会会長であり、スポーツ少年団の企画係であり、会社員の夫の妻であり、家庭の主婦です。

一般に男性よりマルチタスクと言われる女性ですが、それでもやっぱり多くの役割を同時進行していくのは、それなりに大変です。
通信短大生としての私は「この科目のレポートを今週中に仕上げて提出したい」と思っているのと同時に、フリーランスである私は「いまこの仕事をやってしまわないと、締切が集中する・・・(汗)」と思うし、さらにスポ少企画係としては「来週のチームバーベキューの食材分担を決めないとみんなが困るから、早く決めて連絡しよう」と思うわけです。




自分の意思の弱さ+突発的に対処が必要な物事


私は会社勤めではなく、家で一人でパソコンに向かって作業をすることが多いので、わりと時間の融通は利きます。期限内にやることさえできれば、順番はどうでもいいというか、どれから先に始めてもOK。子どもが病気になっても家で見ていられるし、子育てをしながらできる仕事を持っていることはとてもありがたいと思っています。

しかし、私の意思の弱さや集中力のなさが原因ではありますが、ガーッと原稿を書いているときに、ふと、「あ、子ども会のイベントのバスの手配って大丈夫だっけ・・・」とか、「○○○の企画をそろそろ始めないとなぁ」なんて考えが頭に浮かび、ほかの作業を始めてしまうことも多々あります。

Aを終わらせてからB、Bを終わらせてからCというようにスッパリできばいいと思うのですが、現実的には私の意思の問題と、あとは突発的に起こるできごと(主に外部からの依頼)などもあり、予定通りの順番にコトを終わらせていくということはなかなかできません。


「面倒な役を引き受ける人」が決してヒマなわけではない


まわりを見まわしてみると、私よりもはるかに忙しいと思われる、子どものいる女性もたくさんいて、決して私が特別忙しいわけではありません。9時~5時でフルタイムのお勤めをしながら、PTAや子ども会の役をこなされるお母さんもいて、そんな方から見れば、私なんて「そのぐらいで何あまっちょろいことを言ってんの」と言われても仕方がないと思います。

小学生のお子さんをお持ちの方には共感していただけるのではないかと思いますが、PTA、子ども会、スポ少の役員などいわゆる「面倒な役割」を引き受ける人は、決してヒマでゆとりがあるから引き受けているわけではないと思います。

むしろ、「あの人はお勤めもしていて、下に幼稚園児もいて(あるいは受験生のお兄ちゃんがいて)、○○もしているのに」というような女性が、チャキチャキと役をこなしているというケースが目立つ気もします。

もちろん、責任感と実務処理能力があり、てきぱきと仕事をこなせる女性は、「役を頼まれやすい」という点はあると思います。能力の高い彼女たは、決してヒマなわけではありませんが、「ほかにできる人がいないから」「みんなに頼まれて」がんばっちゃうのだと思います。そのがんばりの根底にあるのものは、「子どものために、自分にできることはしたい」という気持ちでしょう。

忙しい時間をやりくりして、すべきことをきちんとこなす彼女たちのことを、私は尊敬しています。「この人に任せておけば心配ない」という周りからの信頼がその人に集まっている気がします。

私の場合は、能力が高いからではなく、気が利くからでもなく、人員不足で(同学年の母が少なくて)仕方なく・・・という部分がありますが、それでも、子どもがお世話になっている以上、やるべき役割は(イヤイヤではなく)やろうと思っています。



とにかく役割から逃げたい人はいる


ところで、これも実感として共感してくれる方が多いのではないかと思いますが、とにかく役割から逃げたい人というのは存在します。私もいままでに数人、そういう方に出会ったことがあります。

そのうちの一人は、現在、同じ団体に子どもを入れている女性。私個人がその方が好きではないというのではなくて、端的に言えば子どものスポ少に関心がなく、言い方は悪いですが、格安の子ども預かり所のように思っているのかな・・・ということが端々から読み取れるのです。 そんな彼女ですが、来年は(持ち回りなので)何らかの役を引き受けることになりそうな状況です。

<この部分には具体的な事情を書いていましたが、特定を防ぐために削除しました。>

彼女にとっては「(子どもを預けて)ラクをするための場所」であるスポ少のせいで、自分の負担が増えることは、とうてい受け入れらないことなのかもしれません・・・。


面倒な役から逃げることで得はしない。むしろ損するだけ


来年度、件の彼女が役を引き受けるのか、それとも拒否するのか、それはわかりません。(最悪、拒否が周囲に受け入れられない場合、子どもを退団させるという可能性もゼロではないと私は思っています。)

しかし、彼女は面倒な役から逃げることで得しているのでしょうか?

面倒な役を引き受けないことで、時間的には助かるでしょう。神経をすり減らしながら、集団をまとめたり、イベントを企画したり、お金の計算をしたりする必要もなくなるでしょう。 でも、その代わりに周囲からはすべきことをしない人だというラベルを貼りつけられるでしょう。周囲からの信頼はもらえず、白い目で見られることもあるかもしれません。

それって、人生における大きな損失ではないでしょうか。

目には見えないし、彼女自身が気付いていないかもしれませんが(気づいていても気になっていないだけかもしれませんが)、逃げなかったことで得られたかもしれない価値あるものを、手に入れるチャンスを失ったといっても、大げさではないように思うのです。

<この部分には具体的な事情を書いていましたが、特定を防ぐために削除しました。>

周囲のお母さんたちは、「あの人に責任ある役を任せるのは正直心配(とばっちりがきそうだから)」という気持ちと、「『私できません』がいつまでも通用して、彼女が面倒なことからはいつでも逃げられると思っているのがしゃく」という気持ちが共存している状態。



お金にならない仕事を進んでやることが大事


今朝、『ももねいろ』の桃音さんの『お金を稼ぐ方法は人の力に比例する。お金持ちになりたい人はお金にならない仕事を進んでやることが大事』の記事を読みました。

彼女は、お金にならない「イベント実行」という仕事を進んでやり、そのことが結果的に彼女に新しい仕事を呼び込んだという経験談を書いています。スポ少の役は(いわゆる商業的な)仕事ではありませんが、根本にあるものは同じじゃないかな、と思いました。


もしあなたがお金を稼げる人になりたいと思ったら、まずは周りの人から信頼される人を目指しましょう。 周りの人から信頼されることで、色んな仕事が入ってくるようになります。 人から信頼されファンを作ることで、困った時に助けれくれるようになります。 周りの人に対して常に謙虚な気持ちを持ち、やるべき時はとことんやることで必ず見てくれている人がいるのです。


 (『ももねいろ』より引用)

私は「お金が入ってくること」は「信頼」の証だと思っています。
PTAやスポ少や子ども会の役員は、無償のボランティアではありますが、「周りの人に対して常に謙虚な気持ちを持ち、やるべき時はとことんやることで必ず見てくれている人がいる」のは全く同じ。 あなたが普段やるべきことをやっているのを見ている人は、あなたが困ったとき、きっと助けてくれます。


まとめ


残念ながら、「面倒な役ををやりたがらない人」はいるし、「面倒な役ををやりたがらない人」と付き合っていかないシチュエーションもあるでしょう。冷たいようですが、その人を変えることは私たちにはできません。(その人本人が変わろうと思わない限り、誰にも変えることはできないと思います。)

だから、私は「『私できません』がいつまでも通用して、彼女が面倒なことからはいつでも逃げられると思っているのがしゃく」という気持ちに蓋をして、彼女がやらないならそれでもいい、と思うことにします。モヤモヤする気持ちはあるかもしれないけれど、そのことで一番損をしているのが彼女だと思えば、面白くない気持ちも消える気がします。

(それに「やらないならそれでもいい」と割り切って、役員になった方とストレスなく仕事をしていくほうが、結果的に良かったと後で思える気がします。)

「なんで私ばっかりいろいろな仕事を頼まれるの~」と思っている方、確かに今はたいへんかもしれませんが、そのことでいつかきっとあなたが得るものがあると思います。

いろいろな物事は絶妙につながっているし、見ている人は見ていますから。

肝心なのは、自分の内面(モヤモヤ)と折り合いをつけ、自分が気持ちよく過ごせる状態。「あの人ばっかり、ズルイ」という気持ちにとらわれることは、何にもいいことがないからやめにしようと、自戒の念を込めて書きました。

長い記事になってしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。



2015/10/7 追記


この記事に対してSNSなどで予想以上の反響をいただき、驚いています。と同時に、多くの人がこの件について思うところがあるのだな・・・と実感しました。

2つ、追記します。

1つめは、可能性として、この方がただ面倒くさがって逃げているわけではなく、やむにやまれぬ事情があり、それを周囲に隠しているため、このような事態が起きているかもしれないという点について。そのことは私も何年も考えてきましたが、様々な根拠から、そうではないだろうということがわかっているためです。根拠をここで列挙することはできませんが・・・。

やむにやまれぬ事情をお持ちの方がいること、そうした方への配慮は必要なことはわかります。ただ、この記事はそうした人との付き合い方を書いた記事ではありません。

(※スポ少は任意の団体で、入るときに当番や役がまわってくることを理解した上で入ります。任意の団体なので、どうしても当番/役をできない・したくない場合は、子どもをスポ少に入れないという選択肢もあるわけです。)

なお、これは彼女を非難するための記事ではなく、そういう相手とどう付き合っていけば(どういう心持ちでいれば)自分が必要以上に大変な思いをせずに済むか、を考えて書いた記事です。

2つめ。「やらないで済むならやりたくない」は、私を含め、大部分の人に共通する感情だと思います。仕事などで忙しい人は、よりそう思うと思います。意欲的にやりたい!という人がいるなら、もちろんそういう方にやっていただくのが一番だと思いますが、実際はそうではないことが多いです。

「○人中○人がなんらかの役をしなくてはならない」状況で、全員が積極的にやりたくはない場合、例えばくじ引きやジャンケンをすることがあると思います。条件は同じなわけだから、もし自分が当たってしまった場合は(内心ではありがたくないなぁと思いつつも)やると思うんですよね。そこで駄々をこねて役から逃げる人。あるいは、「自分が役から逃げる人で、別の方が2年、3年連続で役をすることになる」状況であることがわかっていても引き受けない人。そういう人を想定しています。(やむにやまれぬ事情のある方を除く。)

いろいろな状況があり、事情があり、例外もあるかと思います。

私は「そういう人って信じられない!」と書きたいわけではなく、なぜその人がそうであるのかを突き止めたいわけでもなく、自分の内面と向き合って、「自分がどう考え、行動するのがいいのか」ということについて考えを書きました。できるだけ、ストレスなく、付き合っていくために。

あくまで私の考えなので、これが正しいとは限らないこともわかっています。
言葉が足りない部分がありましたら、申し訳ありません。

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